症例紹介

カテゴリー:

歯周病

エムドゲイン(骨再生療法)症例

Before

After

症例情報

症状 年齢は若いのですが臼歯部で特に歯周病が進行し骨の欠損が見られます。
おそらく歯周病菌の感受性が高い(歯周病になりやすい方)と思われますので
徹底的な汚染物の除去と定期的なプロフェッショナルケアが必要と考えられます。
歯肉も一見わかりにくいのですが歯間部が赤黒く変色して出血も認められます。
年齢・性別 39歳 女性
治療期間 7年間
治療方法 歯周基本治療を行った後、エムドゲインによる再生療法を行いました。
通常の外科処置だけでは骨の再生はほとんど起こりませんが、
エムドゲインを使用することで歯周組織の再生が期待できます。

術後2週間 
歯肉は一時的に退縮します。こまめなプラークコントロールが重要です。



術後 3年  
定期的なメンテナンスは1ヶ月毎通院しています。
まだ歯肉は退縮していますが、引き締まってきました
この頃は清掃性重視で歯間ブラシも使用しています。



術後 5年 
歯肉の退縮もかなり改善してきました。
歯間ブラシはできるだけ使わず、フロスと歯ブラシのみでの清掃に切り替えています。



術後 7年 
歯肉の退縮はほとんど改善しました。
レントゲン上でもかなりの骨の再生を認めます。
右上第一小臼歯は骨の欠損が大きかったため完全な再生はしていませんが
それでもかなりの再生を認めます。再度の再生療法を行うか検討中です。
費用 220,000円(4箇所)
デメリット・注意点 外科手術後に歯肉が腫れる場合があります。
備考 現在 47歳になりましたが、初診時と比較してかなり良い状態を維持しています。
ただ歯周病に対する感受性が変わったわけではありませんので、
プラークコントロールが悪化したりメンテナンスを怠ると以前の状態に戻っていくおそれがあります。
幸い患者さんはそのことをよく理解してくれており定期的なメンテナンスも欠かさず来院してくれています。
適切な時期に適切な治療を行い、患者さんも意識を高く予防していけば歯周病は十分改善できる病気です。
重度になる前であれば治療や予防はより負担なくできます。

初診時、歯肉も一見わかりにくいのですが歯間部が赤黒く変色して出血も認められます。

7年後、初診時と比較してかなり良い状態を維持しています!

<経過>

<レントゲン写真>

分かりやすく骨の線を引きました。 骨が再生されているのが分かりますね!

 

4箇所全体のレントゲン写真です。上と下で見比べて見てください!

初診時と7年後で改善された様子が分かります。