歯周病治療

歯周病について

お口と体の健康のために

歯を失う一番の大きな原因と言われているのが歯周病です。歯周病は虫歯のように歯自身に穴が開いた状態とは異なり、歯を支えている周りの組織が侵されていく病気です。現在では、様々な全身疾患にも関係することが分かっています。

当クリニックの
歯周病治療の特徴

  • 1

    日本歯周病学会の認定医が在籍

    当クリニックには日本歯周病学会の認定医が在籍しているため、より専門的で質の高い治療を受けていただけます。

  • 2

    幅広い治療に対応

    症状が重い場合にも、歯周外科手術や再生療法などの幅広い治療をご提案できます。

こんな症状
ありませんか?

以下の症状は、歯周病によるものである可能性があります。
歯周病の治療は早期発見、早期治療が重要です。お早めにクリニックまでご相談ください。

  • 歯磨きの時に出血がある
  • 触れるとグラグラする
  • 口臭が気になるようになった
  • 歯茎が赤く腫れている
  • 歯の隙間が広がったように感じる
  • 起床時に口の中がネバネバする

歯周病の原因

お口の中には何百種類の細菌が住んでいます。普段は悪いことはしないのですが、歯ブラシを怠ったり、砂糖を過剰に取ったりすると細菌が繁殖しネバネバと歯牙や歯石に繁殖してきてしまいます。
そのなかで歯周病を引き起こす細菌を沢山持っていた場合、細菌の出す毒素によって歯を支えている組織が侵されて行ってしまうのです。

歯周病の進行
による症状

  • 歯肉炎

    歯垢が歯や歯肉にたまり、歯肉の表面が炎症を起こします。歯肉の炎症だけで、歯槽骨の吸収はありません。

  • 軽度歯周炎

    歯磨きの時出血が起こったり歯が浮くような違和感などの症状があります。ただ多く場合自覚症状がなく、主な治療法としては、歯と歯茎の間の歯垢や歯石除去などを行います。

  • 中度歯周炎

    骨が溶けて歯肉が赤紫色に腫れた状態です。膿が出たり口臭が強くなるなどはっきりと自覚症状が出てきます。通常のクリーニングなどでは対応できないことも多く、歯周外科手術が必要な場合があります。

  • 重度歯周炎

    歯肉が下がり大量の歯石が歯根に付いているのがわかる状態です。触ると大きくグラつき、抜け落ちてしまうこともあります。残っている歯を残せるよう、骨の回復を目指す治療などを提案できる可能性もあります。

進行に合わせた
治療方法

  1. Step01痛みがあるなどの応急処置

    痛みがある場合などは、応急的に処置いたします。

  2. Step02精密検査(デンタルドック)

    デジタルX線撮影、歯列模型、口腔内写真、歯周ポケット診査、歯垢(プラーク)付着検査、嚙み合わせ、歯の動揺度などを調べます。

  3. Step03精密検査及び治療計画の説明

    様々な検査結果に基づいて、どの程度歯周病が進んでいるか(歯周病の進行過程)、またその原因など、歯垢や歯周病に対して正しく認識いただくよう説明いたします。

  4. Step04歯周基本治療

    様々な検査結果に基づいて、どの程度歯周病が進んでいるか、またその原因など、認識いただくよう説明いたします。

    当クリニックの歯周基本治療

  5. Step05再評価

    歯周基本治療終了後、一定の期間をあけて、歯周炎がどの程度改善されているか、歯茎を再検査します。この時点で軽度の歯周炎まではほとんど治癒しますので、メインテナンスに移ります。しかしまだ深いポケットがある場合には、さらに歯周外科手術を行うべきか、あるいはメインテナンスを行いながら、経過観察を行うか検討し、必要に応じて治療計画を修正します。

  6. Step06歯周外科手術

    歯周基本治療終了後、一定の期間をあけて、歯周炎がどの程度改善されているか、歯茎を再評価の結果を踏まえて、深いポケットに対しては骨の欠損の場所、深さ形態によって、FOP(歯肉剥離そうは術)/GTR(歯周組織再生療法)/リグロス/人工骨移植等の処置を単独に、あるいは組み合わせて行います。

    FOPの治療の流れ

  7. Step07歯周外科手術後、歯茎を再検査

    歯周外科手術終了後、一定の期間をあけて、歯周炎がどの程度改善されているか、歯茎を再検査し、必要に応じて治療計画を修正します。

  8. Step08メインテナンス

    治療が完了してもその後のお手入れが悪いと歯周病が再発する可能性は高くなります。定期的に歯科クリニックでお口の中の状態チェックや磨き残しがないか確認することが大切です。

進行に合わせた
治療方法

TBI(ブラッシングの練習)

歯周病の主な原因である歯垢を除去できる方法を担当衛生士が説明します。

  • 1

    歯ブラシ

    お口の中は千差万別です。お口の大きさにあった歯ブラシを選びましょう。

  • 2

    デンタルフロス

    歯と歯の間のプラークを落とします。様々なタイプのフロスがありますが、使い方を間違えると歯茎を傷めますので、歯ブラシと同様に、ご自身のお口にあったものを選びましょう。

  • 3

    スーパーフロス

    主にブリッジのダミー(歯がない部分)の清掃に使用します。ダミーの下は、歯ブラシや歯間ブラシでは磨けません。

  • 4

    歯間ブラシ

    歯茎が下がっている歯と歯の間、一番奥の歯の後ろなどの清掃に使用します。

スケーリング(歯石除去)、ルートプレーニング

ブラッシングによって歯垢が取り除かれ、お口が清潔に保たれるようになると、腫れていた歯肉は引き締まってきます。この状態でスケーリングやルートプレーニングを行います。ルートプレーニングとは、深いポケット内の歯石や、その他汚染物質を機械的に除去することです。麻酔をしてから行いますが、処置後の痛みはほとんどありません。

その他

保存不可能な歯の抜歯、噛み合わせの調整、形態の悪い被せ物の除去、虫歯の治療、好ましくない食習慣の改善、等。

FOP
(歯肉剥離そうは術)
の流れ

  1. Step01治療前の歯周炎

    歯と歯の間に進行した歯周炎があります。歯周基本治療では治療ができなかった部分はFOP(歯肉剥離そうは術)を行います。

  2. Step02麻酔・切開

    麻酔を行った後、歯茎を切開します。

  3. Step03歯石・汚染物質の除去

    歯と歯茎を開けて、歯根や骨欠損部の歯石や汚染物質を除去します。

  4. Step04骨組織の充填

    歯石や汚染物質を除去したあと、骨欠損の深さ、大きさに応じて、GTR、リグロス、骨移植を行います。

  5. Step05縫合

    再び歯茎を戻して、処置した箇所を縫合します。

歯周再生療法のリスク

  • 術後、歯肉に腫れ、痛みが出る場合があります。通常は抗生物質と痛み止めを服用すれば数日で安定します。
  • 術後感染のリスクがあります。傷が安定するまでは、一定期間での消毒を行います。
  • 内出血のリスクがあります。まれに皮膚に青あざができることがあります。2週間ほどで消失します。
  • 理想通りの骨再生が得られない場合もあります。

歯周病治療の
症例紹介

歯周病

歯周病症例

Before

After

症状 歯茎が腫れて血がでる症状があります。口臭も気になるそうです。
年齢・性別 56歳 男性
治療期間 8ヶ月
治療方法 保険診療での歯周治療
費用 自己負担トータル35000円程度(※保険適用)
デメリット・注意点 一時的に知覚過敏の症状が出る場合があります
備考 歯肉も引き締まり出血も出なくなりました。この状態を維持するため定期的にクリーニングを行うことをお勧めしています

予防を行いましょう

日々のケアで口腔内を清潔に

毎日のセルフケアも重要ですが、クリニックで専門的なクリーニングを行うことで歯周病を予防する効果は大きく高まります。定期的なメインテナンスを受ければお口の中を清潔にできますし、悪い部分があっても早期発見、早期治療ができます。

予防歯科